日本の旅館や温泉宿にはほとんどと言ってよいほど浴衣が置いてあります。シーツや枕カバーと一緒に設置してあり、他のアメニティグッズと同様自由に使うことができます。しかしこの温泉浴衣、ちょっと着づらくありませんか?温泉宿の浴衣、嫌いなポイントを叫び、かわいく楽しく着る方法、解説します。
1. 旅館の浴衣、ここが嫌い!
旅館に着いてお部屋に入ると、真っ先に誰でもゆっくりのんびりしたいものです。クローゼットを覗けばほぼ100%の割合で浴衣が置いてあるのですが、はっきり言って温泉宿の浴衣は不便です。パジャマを持たずに旅行に来られるのは良いけれど、サイズが合わなくてはだけまくり、朝になると帯だけになってるってことありませんか?ガバガバの浴衣を備え付けの帯一本で着付けるので、すぐに着崩れて落ち武者状態。宴会に同席する親父どもにサービスするための浴衣なんじゃねーの?と思うほどです。
高級旅館であればサイズが豊富にあり、フロントに一声かけて自分の体に合った浴衣を出してくれますが、全ての旅行でそのようにはいきません。着付け教室アシスタントゆうが声を大にして叫ぶ、温泉宿の浴衣、ここが嫌い!なポイント3つです。
1-1.サイズが無い!!
私の身長はぶっちゃけ149センチしかありません。これ以上の増は無いし、今後減にならないよう祈るばかりです。温泉宿の浴衣はほぼフリーサイズ、ざっとS/M/Lが置いてあります。Sを選べば小さいし、Mを選べばデカ過ぎること、この上ない!デカ過ぎること山の如しです。フロントにお願いして小さめを出してもらうと、子供用の浴衣で象さんがプリントしてありました。、、、、着れません!!!
1-2.デザインがかっこ悪い!!
割と高級な旅館でも『○○旅館』という印字が布中に散りばめられています。宿内で着るとまるでユニフォームです。宿外で着れば見事な広告塔に早変わりです。その宿に泊まることをステイタスにしている人は満足かもしれませんが、好んで着るわけではありません。宿外では絶対に温泉宿の浴衣は着られません。かっこ悪いです。
私が以前在籍していた職場は社員旅行が年に一度あったのですが、親睦を図るための宴会で謎なルールがありました。
「社員旅行の宴会は浴衣で参加」
なに?その昭和なセクハラ感満載なルールは?勤務時は平成ですよ?
1-3.冷える!!
冷え症の体に温泉宿のぺらぺら浴衣は毒です。インナーをしっかり着ていないと翌朝お腹が冷えきってたまりません。帯紐1本で体に巻き付けるだけでは、どんな着付け名人でも着崩れます。折角温泉に入って温まった体が逆に寝冷えになってしまいます。
1-4.はだける!!
たとえベストマッチしたサイズの浴衣でも、帯紐一本で着ていれば普通に胸元がはだけてきます。旅館の浴衣は男性の着付け方法で着るようになっているので、凹凸の激しい女性の体形に合う筈がないのです。はだけるために着る服なぞあってたまるもんかー!エロ親父を喜ばせるために、旅館に来てるわけじゃありません。はだける浴衣しか出さないのなら、男より宿賃安くしてくんない?って思います。
2.旅館の浴衣をかわいく着る方法
困りものの旅館の浴衣ですが、いつしか自分は工夫してかわいく着るようになりました。着崩れてはだける浴衣はかわいくありません。下品です。私の母は宴会の場で女性の浴衣がはだけるのを決して許さない人だったのです。(若い子の浴衣がはだけると別室に連れ込んで着付けし直す、ある意味変な人?)
2-1.帯、小物を持参する
旅館の浴衣をかわいく着るために、私は自宅から半幅帯と着付け紐2本を持参していきます。時には伊達締めを持っていくこともあり、人に貸してあげるなどして重宝しています。胸元をきっちり締めるのに、コーリンベルトもあると良いですが、多少のファジーな感覚も残しておきたいので、金具付きの伊達締めなどを使用します。備え付けの帯も使いますが、やはり男性用なので、しっかり締まりません。帯は着付け紐の一つとして使わせてもらっています。半幅帯は大して荷物になりませんし、バッグの底で荷物の台として活躍してくれます。泊まり荷物の中に半幅帯が1本入っていても、全然苦になりません。○○旅館の印字が入った浴衣でも、お気に入りの半幅帯を締めるだけで、気分はかなり上昇します。半幅帯は備付けの帯紐の3倍近い幅があるので、長時間座っていても、背中が安定し腰が疲れません。一部の旅館ではかわいい女性用の浴衣を選べるサービスを実施しています。自分好みの浴衣を選べるのはこの上もなく嬉しいものですが、その際も着付け紐2本を用意しておくことをおすすめします。備えあれば憂い無しです。
2-2.おはしょりをしっかり作る
持参した着付け紐を使って、浴衣におはしょりをしっかり作ります。おはしょりを整えておくとサイズが合わなくても、きれいにかわいく着られます。胸元が緩んできたら、おはしょりの下部分を引っ張って乱れを防ぎましょう。おはしょりが長過ぎると背が低く見えるので、着付け紐で調整したり、帯紐に挟んでみたりしてください。
2-3.丈は短過ぎないように
浴衣の丈は両足のくるぶしまで、着物の丈は床すれすれに、と言われます。背の高い人がフリーサイズの温泉浴衣を着ると、くるぶしより上に丈が上がる場合があります。致し方ない事ですが、少々残念な着姿になってしまいます。着丈が短か過ぎると子供っぽい、やんちゃなイメージになりがちです。大人の雰囲気を出したい人はくるぶしか、もしくはその下までの着丈が必要です。
まとめ
私の母は「女が酒の席で着物が乱れているものほど、愚かでみっともない姿はない」と言っていました。着崩れた姿はかわいくもなければ、美しくもありません。乱れた浴衣姿に喜ぶのはエロ親父だけでたくさんです。着物は人のために着るのではなく、自分のために着るのですから、たとえ山深い温泉宿であっても自分なりに楽しめる物を着たいものです。荷物の中に半幅帯を1本しのばせておくだけで、凛とした美しさと茶目っ気のあるかわいらしさが旅館で表現できます。



