卒業式は着物で出席しよう!

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我が子の旅立ちにふさわしい装いとは

1.卒業式には着物がお勧め

佐渡島の着付け教室「きらら教室」アシスタントのゆうです。
この時期になるとしきりと聞こえてくるのが
「卒業式、何着る?」
とのママ友グループの声。
卒業式における保護者の装いと言えば、黒の礼服か着物の礼装ですよね。
着付け教室でアシスタントをしている自分としては当然、着物をお勧めするわけです。
なぜ私が卒業式に着物をお勧めするかというと、以下の3点が挙げられます。

  1. 着物は長く着られるから
  2. 着物は暖かい衣類だから
  3. 着物で出席すると思い出深い式になるから

1-1.「着物は長く着られる」


私の場合、ワンピースだと6年後、3年後、そのまた3年後になると、
ウェストがやばい。
ファスナー上がるか自信無い。
腹回りが、、、(自主規制)
久しぶりに身に着ける礼装でも、着物ならば多少のサイズ変化に柔軟に対応できます。
サイズの増減は着付けでカバーできるので、式の前に慌てて買い直さなくても大丈夫。着物は長く着られます。

1-2.「着物は暖かい」


私の住んでいる地域は雪国です。卒業式は極寒の体育館、まるで我慢大会です。洋服の人はパンツスーツで参加するのは余り好ましくありませんから、ワンピースに分厚いタイツを履きます。これが私らの地域では相当寒いんです!着物を着ていると足元が暖かいので洋服の人に羨ましがられます。下半身は腰巻き、長襦袢、長着(着物)の重ね着ですからね。タイツ一枚よりかなり暖かいです。着物は床すれすれまで身丈を取るので、長時間の(寒い)式典には実にありがたい衣類です。お腹は二重に帯を巻いているので冷え知らず。冷えは女の大敵ですしね。着物は暖かいです。卒業式にはぜひ着物で出席しましょう。寒い地域の方には特にお勧めします。

1-3.「自分にも思い出深い式になる」


卒業式の主役は子供たちです。こんなに立派に育って、お母さんは嬉しいよ、、、的な達成感を噛み締めるのが卒業式ですよね。
我が子にとって特別な日であるからこそ、母の装いも非日常でありたいものです。
残念なことに黒の洋服で出席するとどれも同じに見えてしまいます。着物であればそれだけで「特別な日」らしさが際立ちます。卒業式に着物で出席すると自分のワクワク感が増す、というお母さんの意見を聞きました。着物はお母さんの胸に輝く勲章です。子供と一緒に成長した自分にご褒美をあげましょう。着物は冠婚葬祭において最も力を発揮する衣類です。卒業式の演出を盛り上げる意味でも、着物は最適な衣装だと言えます。卒業式に着物で出席すると自分にとって思い出深い式になります。

2.卒業式に着る着物


では卒業式にふさわしい着物とは何でしょうか?
私は卒業式に着る着物は、色無地一択と考えます。帯は袋帯の二重太鼓、帯締は平組、帯揚げは淡色ですね。それぞれ解説していきます。

2-1.卒業式に着る着物、色無地


訪問着や付下げがダメとは言いませんが、どうしても華美になってしまいます。卒業式は厳粛な式典ですから、格式があり落ち着いた服装が望まれます。色無地は黒以外の一色で染められた着物で、紋が入ることでセミフォーマル扱いになります。(一つ紋、三つ紋はセミフォーマル、五つ紋はフォーマル)
卒業式は一つ紋の色無地で出席しましょう。訪問着や五つ紋では行き過ぎ感が否めません。着物の地紋は吉祥柄や有職文様、色々ありますが、何でもいいと思います。色無地の地紋は大概慶事柄なので。色は季節的に濃い色、濃紺や濃緑などです。一つ紋の色無地は重宝する着物ですから、近親者の和箪笥に必ず一枚は入っているはずです。女性は実家の紋を継承するので、実母さん所有の着物がベスト。婚家の紋であればそれも良しです。
さあ、勇気を出して言ってみようー!
「お母さん、お義母さん、お祖母ちゃん、色無地の着物貸して!(もしくはちょうだい)」
家紋入りの着物を身に着けて卒業式に臨むと、「先祖代々、一族みんなで君を見守っているよ、卒業おめでとう」そんな思いで胸がいっぱいになります。
ハンカチ、多めに持たなきゃ、、、

2-2.卒業式に着る着物、帯は袋帯で二重太鼓


袋帯は吉祥柄であれば金銀糸入りでも無しでも構いません。とはいえ最近では金銀糸無しの袋帯を探す方が難しいですね。要は家にある袋帯で良しってことで。お太鼓柄(腹と背に柄がある物)は洒落感が強く、礼装では使えません。卒業式は慶事なので、幸福が重ね重ね訪れますように、との願いを込めて袋帯で二重太鼓を締めます

2-3.卒業式に着る着物、帯締めは平組


平組の帯締めって何?と思った人、身近にあるちょっと見た目が良い帯締めはほぼ平組です。平べったい紐ですね。礼装用からカジュアルまで使えます。色合わせで個性を出しましょう。帯留めは洒落ものなので、卒業式では使えません。卒業式には平組の帯締めを締めましょう。

2-4. 卒業式に着る着物、帯揚げは淡い色、スリッパは踵あり


着物が濃い色なので、帯揚げは淡色が良いと思います。礼装用の白い帯揚げじゃなくていいんです。スリッパは校内のペタンとした物ではなく、踵(ヒール)のある物を自分で用意しましょう。ペタンスリッパだと階段などで着物の裾が汚れてしまいます。

私が本気で着物に取組んだのは、娘の小学校の卒業式でした。
娘の卒業式に自分で着物を着たい!と母の着物を引っ張り出し、着付け教室の門を叩いたのが始まりです。

実を言うと初回の講習から卒業式まで、1ヵ月半しかありませんでした!

着付けの先生に事情を話し、猛特訓です。無謀な挑戦をしたものだと今では思います。
センスのある人なら、1ヵ月半で着物は着られるようになると思います。
が、私には着物に関してセンスも素養もありませんでした。
でもね、「着ると決めたなら、ちゃんと着なさい!」亡くなった母のそんな声が聞こえた気がしたのです。それからというもの、六三三で12年、大学の卒業式、入学式には家紋の入った色無地を着て出席しています。

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